【ぼく】東綺譚(読み)ぼくとうきだん

百科事典マイペディア 「【ぼく】東綺譚」の意味・わかりやすい解説

【ぼく】東綺譚【ぼくとうきだん】

永井荷風中編小説。1937年東京・大阪《朝日新聞》に連載。墨東の私娼窟玉ノ井風物,人情風俗を背景に,老作家大江匡(ただす)と私娼お雪の交渉を随筆風に描いている。耽美(たんび)派作家としての荷風特色を遺憾なく発揮した作品で,荷風後期の代表作
→関連項目木村荘八

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android