アゴン(その他表記)Agon

精選版 日本国語大辞典 「アゴン」の意味・読み・例文・類語

アゴン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] agon ) 西洋碁の一種。九一個の正方形のある盤上に白、黒七個ずつの駒を相対して並べ、駒の一つ女王その他兵卒とし、女王を盤の中央に、また兵卒をその周囲六角形に早く全部を入れたほうを勝ちとする。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アゴン」の意味・わかりやすい解説

アゴン
Agon

序章と3部から成るアブストラクト・バレエ。アゴンは古代ギリシア語で「コンテスト (舞踊音楽・劇などの懸賞競技) 」を意味する。音楽 I.ストラビンスキー,振付 G.バランシン。 1957年ニューヨークシティーバレエ団によって初演。 D.アダムズ,M.ヘードン,T.ボレンダー,A.ミッチェルら 12名が踊った。『ムーサを率いるアポロン』『オルフェウス』とともにストラビンスキーとバランシンによるギリシア3部作の一つで,同団により世界各地で上演されている。

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デジタル大辞泉プラス 「アゴン」の解説

アゴン

ロシア出身、アメリカで活躍した振付家ジョージ・バランシンによるバレエ(1957)。原題《Agon》。初演はニューヨーク・シティ・バレエ団。音楽はストラヴィンスキーが作曲した十二音技法を使った同名管弦楽曲を使用。

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世界大百科事典(旧版)内のアゴンの言及

【ストラビンスキー】より

…アメリカ時代には,自作の改訂・編曲の仕事に従事しつつ,オペラ《放蕩者のなりゆき》などの作品を作曲した。51年にシェーンベルクが死去すると,シェーンベルクの創案した十二音技法(十二音音楽)に興味をもち,とくにウェーベルンの作品を研究し,精緻をきわめた十二音技法によって《アゴン》や《ムーブメンツ》などのバレエ曲,器楽曲を作曲した。最晩年のストラビンスキーの音楽様式は,キリスト教的な題材を十二音技法によって処理するもので,合唱曲《カンティクム・サクルム》《説教,説話,祈り》《レクイエム・カンティクルズ》や語り手と室内オーケストラのための《アブラハムとイサク》などの宗教音楽の傑作が次々に発表された。…

※「アゴン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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