あざとい(読み)アザトイ

デジタル大辞泉 「あざとい」の意味・読み・例文・類語

あざと・い

[形][文]あざと・し[ク]
やり方があくどい。ずうずうしく抜け目がない。「―・い商法
小利口である。思慮が浅い。あさはかだ。「考え方が―・い」
「―・き方便てだてに討たれさせ給ひしは」〈浄・矢口渡
[補説]近年、俗に、計算ずくで愛らしくふるまうさまをさしていうことがあり、その場合は必ずしも非難の意を含まない。
[派生]あざとさ[名]
[類語]小利口小賢しい賢しいそつがない腹黒い悪賢いずる賢いこざかしい狡猾さがない腹汚いずるいこすいこすっからいあくどいさかしいさかしら

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「あざとい」の意味・読み・例文・類語

あざと・い

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]あざと・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「あさとい」とも )
  2. 思慮が浅い。あさはかである。子供っぽい
    1. [初出の実例]「あざといたくみむまむまとくふた」(出典:浄瑠璃・信田森女占(1713)四)
    2. 「それをあざとい女の恨み、舅も嫁もおれが手に」(出典:歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)大詰)
  3. 小利口で憎らしい。やりかたがあくどい。
    1. [初出の実例]「あざとい手めでねだ切り、相手をして遣らうとは、のぶとい胴取り」(出典:浄瑠璃・諸葛孔明鼎軍談(1724)五)

あざといの派生語

あざと‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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