デジタル大辞泉
「さがない」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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さが‐な・い
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]さがな・し 〘 形容詞ク活用 〙 - ① 性格がよくない。ひねくれて、いじわるで、手におえない。
- [初出の実例]「女、かぎりなくめでたしと思へど、さるさがなきえびす心を見ては、いかがはせんは」(出典:伊勢物語(10C前)一五)
- ② ( 多く「物言ひさがなし」「口さがなし」などの形で ) 物言いに穏当さを欠く。口が悪い。口やかましい。おしゃべりである。
- [初出の実例]「著給へる物どもをさへ言ひ立つるも、物言ひさがなきやうなれど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
- 「入縁を取べき願ひなるに、世間のさがなく」(出典:浮世草子・武家義理物語(1688)五)
- ③ いたずらだ。やんちゃだ。
- [初出の実例]「三の宮こそいとさがなくおはすれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)横笛)
- ④ 「悪い」意の女房詞。
- [初出の実例]「さかなき あしき事」(出典:東大本女中詞(旧黒川家蔵)(17C))
さがないの派生語
さがな‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
さがないの派生語
さがな‐さ- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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