アチェ州(読み)アチェ(その他表記)Aceh

翻訳|Aceh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アチェ州」の意味・わかりやすい解説

アチェ〔州〕
アチェ
Aceh

インドネシア,スマトラ島北西端部を占める州。正式名称ナングロアチェダルサラーム州 Nanggroe Aceh Darussalam。法律により大幅な自治が認められている。州都バンダアチェ。三方を海に囲まれ,西と北はインド洋,東はマラッカ海峡に面し,南東でスマトラウタラ州と境を接する。地形は山がちで海岸沿いに平野があり,川は短い。良港がなく,大型船はスマトラ島北西沖にあるウェ島の自由港サバンを利用する。アチェ王国の故地で,マレー系のアチェ族はオランダの植民地支配に頑強に抵抗し,アチェ戦争で敗れたのちもゲリラ戦を続けた。インドネシア共和国成立後,分離独立運動を起こし,1959年特別州の設置をみたが,以降も武力衝突は続いた。2002年自治権を大幅に拡大する特別地方自治法が施行され,名称をナングロアチェダルサラーム州に変更。2004年スマトラ島沖地震による津波で甚大な被害を受け,再建に向け和平交渉が進展し,2005年和平合意にいたった。農業が主産業で,米,トウモロコシ,サツマイモなどが生産される。コショウ,コプラ,ビンロウジ,ゴムはおもな輸出品。東岸には油田と天然ガス田があり,ランサ近郊のラントウ油田は日本と共同で油田開発が進められた。面積 5万7956km2。人口 449万4410(2010)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

1 多数の語を集録し、一定の順序に配列して一つの集合体として、個々の語の意味・用法、またはその示す内容について記したもの。語のほかに接辞や連語・諺なども収める。また、語の表記単位である文字、特に漢字を...

辞書の用語解説を読む