アッピアノス(読み)あっぴあのす(英語表記)Appianos

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アッピアノス」の意味・わかりやすい解説

アッピアノス
あっぴあのす
Appianos

生没年不詳。古代ローマ、2世紀のギリシア歴史家エジプトアレクサンドリア出身。出身市の都市官職を務めたのち、ローマ市民権と騎士身分を与えられ、ローマ市に移住した。法廷弁護人として活動し、皇帝マルクス・アウレリウスの師フロントーの推薦で皇帝領属州の管理官の地位を得た。晩年に、戦争中心の24巻の『ローマ史』を著した。そのうち、12巻余りが残っており、共和政末期の内乱史料として重要である。

島田 誠]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッピアノス」の意味・わかりやすい解説

アッピアノス
Appiānos

2世紀のギリシアの歴史家。アレクサンドリアの生まれ。その著『ローマ史』 Romaika24巻は,特に前1世紀のローマ内乱の史料として貴重。

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