アフリカ独立諸国首脳会議(読み)アフリカどくりつしょこくしゅのうかいぎ

旺文社世界史事典 三訂版 の解説

アフリカ独立諸国首脳会議
アフリカどくりつしょこくしゅのうかいぎ

1963年,南アフリカを除くアフリカの全独立国の首脳が,エチオピアのアディスアベバで開いた会議
1958年に独立アフリカ諸国会議や全アフリカ人民会議が開かれ,アフリカ統一をめざすパン−アフリカ主義が進展した。しかし参加国は,反帝国主義の立場をとるエジプト・ガーナなどのカサブランカ−グループと,ナイジェリア・エチオピア・リベリアなど親西欧の立場をとるモンロヴィア−グループに分裂した。その後1962年のアルジェリア独立や,その他の国の独立気運の高揚に影響され,アフリカ諸国の連帯がはかられることとなった。1963年再びアディスアベバで会議が開かれ,アフリカ諸国の統一と連帯,反植民地主義をうたったアフリカ統一機構憲章調印され,これにもとづいてアフリカ統一機構(OAU)が設立された。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

アフリカ独立諸国首脳会議(アフリカどくりつしょこくしゅのうかいぎ)
Independent African States Conference

アフリカ独立国会議ともいう。1960年のコンゴ動乱以後,アフリカ新興諸国は反西欧を掲げるガーナなどの左派のカサブランカ派,親西欧で旧フランス領中心の右派ブラザヴィル派,リベリアなどのモンロヴィア派に分裂していたが,これをエチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世が調停し成立した会議。63年5月エチオピアの首都アジス・アベバでアフリカ30カ国の首脳がアフリカ統一機構(OAU)憲章に調印。

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