あべのハルカス(読み)あべのはるかす

共同通信ニュース用語解説 「あべのハルカス」の解説

あべのハルカス

近畿日本鉄道が建設した大阪阿部野橋駅のターミナルビルで、高さは300メートルと日本一。2014年3月7日に全面開業した。名称は「心を晴れ晴れとさせる」という意味の古語晴るかす」に由来する。売り場面積が国内最大の百貨店ほか展望台ホテル美術館などが入る。大阪市の米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)と外国人観光客の誘致で提携するなど、大阪を代表する観光名所になりつつある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「あべのハルカス」の意味・わかりやすい解説

あべのハルカス
あべのはるかす

近畿日本鉄道が大阪市阿倍野(あべの)区に建設した超高層複合施設。ハルカスは「心を晴れ晴れとさせる」という意味の古語「晴るかす」に由来している。地下5階、地上60階の建物で、敷地面積約2万8700平方メートル、延べ床面積約30万6000平方メートル。地下から順に、駐車場、大阪阿部野橋駅、百貨店、美術館、オフィス、ホテル、展望台などが入る。2013年(平成25)6月に、地下2階から14階までの百貨店フロアなど、建物の一部が先行して開業し、2014年3月に全館開業した。高さは300メートルで、開業時には日本一の高層ビルだった(2023年11月、高さ325メートルの複合施設「麻布台(あざぶだい)ヒルズ」〈東京都港区〉が開業)。

 もとのターミナルビル老朽化に伴い、2007年に立て替え計画が発表された。外観デザインの監修を行ったのは、アルゼンチン出身の建築家シーザー・ペリで、多くの超高層ビルや大阪市にある国立国際美術館の設計を手がけたことでも知られる。全面をガラスで覆ったカーテンウォール構造の建物は、最高水準の耐震・制振構造となっており、また標準的なビルに比べ、二酸化炭素の排出量を約25%削減可能な省エネルギー性能が盛り込まれている。

[編集部 2024年3月19日]

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