アマーラ(読み)あまーら(英語表記)Amārah

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アマーラ」の意味・わかりやすい解説

アマーラ
あまーら
Amārah

イラク南東部、ティグリス川沿いにある都市。メイサン州Maysanの州都人口20万8797(1987センサス)、35万1100(2003推計)。19世紀後半にトルコ支配下に入ってから発展した。周辺の湿地帯は豊かな農業産地で、米、トウモロコシ、雑穀類を産するほかナツメヤシなどの果実も多い。イラン国境に近く、山岳地帯のクルド地方や、バグダードバスラなど国内大都市との交易が盛んである。

[原 隆一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アマーラ」の意味・わかりやすい解説

アマーラ
Al-`Amārah

イラクの南東部,マイサーン県の県都。バグダードの南東約 300km,チグリス川に面する。低平な沖積平野にあるが,気候は高温乾燥性である。 19世紀中頃以降,バグダードとバスラを結ぶチグリス川水運の河港として発展。周辺は大灌漑用水路とともに農業開発が進み,農産物家畜羊毛皮革を集散する。銀細工の名産地であり,絨毯の生産も多い。バグダード,バスラとは鉄道でも結ばれている。人口 13万 1758 (1985推計) 。

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