アメンホテプ(英語表記)Amenhotep

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アメンホテプ」の意味・わかりやすい解説

アメンホテプ
Amenhotep

[生]前1460頃.下エジプト,アトリビス
[没]前1380頃
古代エジプト第 18王朝のアメンホテプ3世治下の高官。ナイルデルタ地方の貴族出身で,徴兵書記官となり,官吏として昇進した。ナイル川支流の監視部隊の長として海上からの入国者を管理し,また陸上から侵入を企てるベドウィン族の監視にもあたった。のちテーベのアメンホテプ3世墳墓,神殿ヌビアの神殿などの建築を監督,ヌビアの神殿には,ファラオ,女王,高官らとともにアモン神を礼拝する自像を描いた。またファラオの統治 30年を記念して再興された「セド祭」の一つを主宰した。王は彼の生地を飾ってその名誉をたたえ,王の神殿のかたわらに彼の廟を造ることすら命じた。プトレマイオス朝時代には神格化され,数学,学問の神トートとともに配祀された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ぐんまちゃん

群馬県のマスコットキャラクター。人間だと7歳ぐらいのポニーとの設定。1994年の第3回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック群馬大会)で「ゆうまちゃん」として誕生。2008年にぐんまちゃんに改名...

ぐんまちゃんの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android