デジタル大辞泉 「アンブラス城」の意味・読み・例文・類語 アンブラス‐じょう〔‐ジヤウ〕【アンブラス城】 《Schloss Ambras》オーストリア西部の都市インスブルックにある城。中世の要塞に起源し、ハプスブルク家の所有となったのち、16世紀にオーストリア大公フェルディナント2世の居城としてルネサンス様式に改築された。現在は博物館となっており、フェルディナント2世の収集品を展示する「驚異の部屋」などがある。毎夏、インスブルック古楽音楽祭が催される。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界の観光地名がわかる事典 「アンブラス城」の解説 アンブラスじょう【アンブラス城】 オーストリア西部、チロル州の州都インスブルック(Innsbruck)の郊外にある白亜の古城。前方オーストリア大公(チロル地方の領主)、のちのボヘミア大公に就任したフェルディナント2世(1529~1595年)とその妻フィリピーネ・ヴェルザーの、身分を超えた恋・結婚のエピソードを秘めた城といわれる。この城は11世紀に建てられたが、16世紀半ばに改装され、庶民出身(アウグスブルクの大商人の姪)のフィリピーネとの結婚のため、神聖ローマ帝国皇帝の帝位継承権を放棄した、フェルディナント2世の居城となった。見事な庭園があるほか、城内には武器、宝飾品、調度品、絵画などが展示されている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報