互いに競合関係にある異なる交通手段の市場における競争条件を等しくすること。競争条件(基盤)の平等化と呼ばれることがある。鉄道事業は,用地,レールといった基礎的な施設から電車,車両,さらに運転手,車掌,駅員等の労働まで,鉄道輸送を行うのに必要なすべての投入物を自ら調達し,そのために要する費用を回収するように運賃を決めている。これに対して,トラック,バス等の自動車輸送は基礎的な施設として道路を必要とするが,道路の建設・維持の財源には揮発油税,軽油引取税等の自動車関係税の収入だけでなく,国・地方の一般財源が含まれている。したがって,自動車輸送は道路の費用の一部を負担していないので,それだけ運賃を安くでき,鉄道と比較して競争上有利になる。イコール・フッティングは,鉄道と自動車輸送の市場の競争条件を平等にする主張で,日本ではとくに1960-70年代に唱えられた。
執筆者:岡野 行秀
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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