イチャンカラ

デジタル大辞泉 「イチャンカラ」の意味・読み・例文・類語

イチャン‐カラ(Itchan Kala)

ウズベキスタン西部、ホラズム州の都市ヒバの旧市街。二重の城壁で囲まれたヒバの町の、全長約2.2キロメートルの内側の城壁内をさす。内城ともよばれる。ハン宮殿ほかモスク霊廟神学校などの歴史的建造物が数多く現存し、1990年に世界遺産文化遺産)に登録された。→ディシャンカラ

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世界遺産詳解 「イチャンカラ」の解説

イチャンカラ【イチャン-カラ】

1990年に登録されたウズベキスタンの世界遺産(文化遺産)で、首都タシケント西方のヒヴァにある。ヒヴァはカラクム砂漠への出入り口にあたるオアシスの町で、17世紀にはヒヴァ・ハン国の都として繁栄した。外敵侵入を防ぐために建造された2重の城壁が今も残されていて、外側の城壁(全長6km)が「ディシャン・カラ」、内側の城壁(全長2.1km)とその内部が「イチャン・カラ」と呼ばれる。ここには宮殿やモスクなどの歴史的建造物や古い民家が数多く立ち並んでいる。その美しい景観と歴史的な価値が評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はItchan Kala

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

百科事典マイペディア 「イチャンカラ」の意味・わかりやすい解説

イチャン・カラ

ウズベキスタンの西部,アム・ダリヤ川の左岸に位置する,古くから知られたオアシス都市ヒバの旧市街。17世紀前半にヒバ・ハーン国の首都となった時に造られた内城で,高さ約10m,長さ2.2kmの城壁に囲まれ,城内には宮殿,モスク,マドラサなどの壮麗な建物が残されており,その美しさはサマルカンド,ブハラと並んで〈中央アジアの真珠〉といわれている。1990年世界文化遺産に登録。

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