20世紀西洋人名事典 「イリヤマシコフ」の解説
イリヤ マシコフ
Il’ya Ivanovich Mashkov
1881.7.17.(7.29.説あり) - 1944.3.20
ソ連(ロシア)の画家。
モスクワの絵画・彫刻・建築学校でコロービン、セローフに師事。革命前は「ダイヤのジャック」派に参加。主として静物画を描き、革命後は画壇の主流から外れ、自分のアトリエや美術学校で後進の指導にあたる。1960年代初頭の雪どけ以来大きく再評価され始める。ソ連美術界にあって、じみながらも自己の美的世界を探究した数少ない画家。主な作品に「皿に盛られた果物」(’10年)、「パイナップルとバナナ」(’36年)、「パンのある静物」。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報