日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィーピングラブグラス」の意味・わかりやすい解説
ウィーピングラブグラス
うぃーぴんぐらぶぐらす
weeping lovegrass
[学] Eragrostis curvula Nees
イネ科(APG分類:イネ科)の多年草。シナダレスズメガヤ、シナダレカゼクサともいう。高さ0.6~1.2メートル、夏に20~30センチメートルの穂が出て、まばらに分枝する。葉は糸のように細長く、幅約2ミリメートル、長さ約50センチメートル。全体がしなやかに垂れ下がり美しく、生長は早い。また、強く根を張って暑さや日照り、乾燥に強く、やせ地にも強いので、道路の法面(のりめん)や造成地の斜面などに土砂の流出防止のため植える。茎葉は家畜の飼料とする。原産地は南アフリカで、日本には昭和20年代に導入された。最近では野生化し、道端や荒れ地、土手などに広くみられる。
[星川清親 2019年8月20日]