ウィーピングラブグラス(読み)うぃーぴんぐらぶぐらす(英語表記)weeping lovegrass

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィーピングラブグラス」の意味・わかりやすい解説

ウィーピングラブグラス
うぃーぴんぐらぶぐらす
weeping lovegrass
[学] Eragrostis curvula Nees

イネ科(APG分類:イネ科)の多年草シナダレスズメガヤ、シナダレカゼクサともいう。高さ0.6~1.2メートル、夏に20~30センチメートルの穂が出て、まばらに分枝する。葉は糸のように細長く、幅約2ミリメートル、長さ約50センチメートル。全体がしなやかに垂れ下がり美しく、生長は早い。また、強く根を張って暑さや日照り乾燥に強く、やせ地にも強いので、道路の法面(のりめん)や造成地斜面などに土砂の流出防止のため植える。茎葉家畜飼料とする。原産地は南アフリカで、日本には昭和20年代に導入された。最近では野生化し、道端荒れ地土手などに広くみられる。

[星川清親 2019年8月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィーピングラブグラス」の意味・わかりやすい解説

ウィーピングラブグラス
Eragrostis curvula; weeping lovegrass

イネ科の多年草で,南アフリカ原産。根がよく張り,乾燥や高温,低温に非常に強いので砂丘地帯などの緑化に有用な植物である。また同様の理由から砂防工事築堤などの土留めに用いられる。特にアメリカ土木工事に広く使われ,日本でも高速道路の土留めに使われるようになった。シナダレスズメガヤの和名もある。なお lovegrassはこの種類が属するニワホコリ属 Eragrostisの総称である。

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