ウェッジウッド製品(読み)ウェッジウッドせいひん(その他表記)Wedgwood ware

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェッジウッド製品」の意味・わかりやすい解説

ウェッジウッド製品
ウェッジウッドせいひん
Wedgwood ware

J.ウェッジウッドが創設したウェッジウッド窯で製作される 炻器 (せっき) 類の総称。 (1) クリーム・ウェア,(2) ブラックバザルト,(3) ジャスパー・ウェアがある。 (1) はウェッジウッドが最初に完成したクリーム色の陶器。大量生産されているにもかかわらず品質は高級で,形姿,装飾ともにすぐれている。王室御用となり,クイーンズ・ウェアとも呼ばれた。中流階級にも手の届く良質の食卓用陶器として多くの人々の需要を満たし,製造開始後 10年にもならない 1760年代には世界市場に進出,現在もその地位を保っている。 (2) は 68年に開発された感触のなめらかな無釉の黒色陶器で,火入れ後の仕上がりはくすんでいるが,磨いたり,宝石のようにカットすることができ,骨董品やルネサンス期の工芸品の模造をつくるのに適したことから,18世紀中葉に盛んであった好古趣味の要求にこたえて多くの印形,小牌,胸像,装飾細工,壺類などがつくられた。 (3) は素焼の磁器に似た白色のくすんだ陶器材料で,薄いパステルから濃い色彩にいたるまで多様に着色することができた。別個の型でつくられた白色の飾りがはめ込まれ,地の色彩と白色との対比が,カメオガラス製の古代の作品を模倣するのに利用された。このほかにも多くの種類の装飾器がつくりだされた。現在では機械化による大量生産が一部行われているが製品は精巧・多彩をきわめ,イギリス,スタッフォードシャーのウェッジウッド窯で製作されている。

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