ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェントワース」の意味・わかりやすい解説
ウェントワース
Wentworth, William Charles
[没]1872.3.20. ドーセット,ウィンボーン
オーストラリアの探検家,政治家。女囚の子として生れ,1813年ニューサウスウェールズの西側にそびえるブルー山脈を縦断し,広大な牧羊地の発見と内陸への進出の道を開いた。 24年新聞"Australian"を発行し,35年オーストラリア愛国結社の指導者となり,自治の確立と刑期満了者および低所得植民者の市民権獲得に努めた。しかし 37年以降大土地所有者側について政界に進出,42年と 52年の憲法を成立させた。 48年には初等教育の制度化に尽力し,50年最初の大学であるシドニー大学を設立。 62年イギリスに帰国した。
ウェントワース
Wentworth, Peter
[没]1596.11.10.
イギリスの政治家。議会の指導者。熱心な清教徒で,1571年以来下院議員になり,エリザベス1世の干渉に反抗して議会の権利を擁護し,しばしば投獄された。弟ポール (1533~93) も 63年から下院議員をつとめ,同じく議会の権利を主張して女王にたてついた。
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