改訂新版 世界大百科事典 「ブルー山脈」の意味・わかりやすい解説
ブルー[山脈]
Blue Mountains
オーストラリア南東部,ニュー・サウス・ウェールズ州のシドニー西郊の山地で,大分水嶺山脈の一部。おおむね台地状(最高点1093m)で,とくに東側には急崖を伴う深い峡谷が発達する。1789年以来この急崖を越える試みが失敗を重ねた後,1813年にブラックスランド一行が尾根筋のルートを開発して西側への横断に成功した。尾根筋にシドニーから西方の内陸へ向かう幹線道路,鉄道が通り,峡谷景観を中心とした観光地として知られる。中心都市はカトゥーンバで,他の町と連合してブルー・マウンテンズBlue Mountains市(人口5万5877。1981)を構成する。名称はシドニーからこの山地が青く見えることによるという。
執筆者:谷内 達
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報