現代外国人名録2016 「ウォーレショインカ」の解説
ウォーレ ショインカ
Wole Soyinka
- 職業・肩書
- 劇作家,作家,詩人
- 国籍
- ナイジェリア
- 生年月日
- 1934年7月13日
- 出生地
- アベオクタ近郊
- 本名
- Soyinka,Akinwande Oluwole
- 学歴
- イバダン大学卒,リーズ大学(英国)卒
- 勲章褒章
- レジオン・ド・ヌール勲章コマンドール章
- 受賞
- ノーベル文学賞〔1986年〕,ダカール芸術祭演劇賞〔1965年〕「道」
- 経歴
- ヨルバ族出身。政治、教育、社会運動で顕著な活躍をしている一族の中に生まれる。地元のイバダン大学で英文学、ギリシャ語、歴史を学んだ後、1954〜57年英国のリーズ大学でシェイクスピア、ギリシャ・ラテンの古典演劇、ブレヒト、ベケットなどの現代演劇の理論と実際を学ぶ。その後ロイヤル・コート・シアターで働き、’60年ナイジェリアに帰国。劇団1960マスクズ、オリスン劇団を結成、西洋演劇とアフリカ演劇の融合を目指す実験劇に取りくむ。’67年のビアフラ市民戦争ではビアフラを支持して逮捕され’67〜69年投獄された。’69〜72年イバダン大学演劇研究所長を経て、’76〜85年イフェ大学教授。’74年ガーナで雑誌「トランジション」編集長となり、’76年帰国。’84年パリのアフリカ文化センター所長。’86年アフリカ人作家として、また黒人作家として初めてノーベル文学賞を受賞した。’88年米国のコーネル大学教授。民主化運動の活動家としても知られ、’94年アバチャ軍事政権の弾圧を逃れて亡命、主に英国を拠点に反政府運動のスポークスマンとして活動。’97年3月活動家12人とともに国家反逆罪で起訴される。その後、政府の民政移管に伴い、’98年10月帰国。2007年よりロヨラ・メリーマウント大学教授。主な作品に、詩集「イダンレほか」(1967年)「地下室に閉じ込められたウソの島」(’71年)、戯曲「森の舞踏」(詩劇,’60年)「道」(’64年)「コンギの収穫」(’65年)「狂人と専門家たち」(’71年)、小説「通訳者たち」(’64年)「死んだ男」(’72年)「異変の季節」(’73年)、評論集「神話・文学・アフリカ世界」(’76年)、自伝「アケ―幼年時代」(’81年)「イバダン」(’94年)がある。2010年9月政党を立ち上げ、党首に選出。1987年10月訪日。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報