オーストラリア中央部にある巨大な岩山。高さ約348メートル、周囲約9・4キロで、一つの岩としては世界最大級。先住民アボリジニの民族アナングの聖地で、1985年に政府がアナングを一帯の所有者と認め「返還」した。その後、アナングらが国立公園にリースして観光客を受け入れている。英語名の「エアーズロック」で知られるが、最近はアナングによる名称「ウルル」を使うことが多い。一帯の国立公園は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産のうち、自然と文化の要素を併せ持つ複合遺産に登録されている。(ウルル共同)
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オーストラリア中央部にある巨大な岩山。高さ約348メートル、周囲約9・4キロで、一つの岩としては世界最大級。先住民アボリジニの聖地で、1985年に政府が先住民を一帯の所有者と認め「返還」した。その後、先住民らが国立公園にリースして観光客を受け入れている。英語名の「エアーズロック」で知られるが、最近は先住民による名称「ウルル」を使うことが多い。一帯の国立公園は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産のうち、自然と文化の要素を併せ持つ複合遺産に登録されている。(ウルル共同)
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北欧神話の神。シフの子で、トールの継子(けいし)にあたる。ユーダリルに住み、並ぶ者のない名射手でありまたスキーヤーであるウルルは、美貌(びぼう)の戦士で、アイスランドの学者スノッリ・スツルソンは、決闘のおりにはこの神に祈願するとよいと記している。また『エッダ』や『スカルド詩』からは、戦士はウルルの腕輪にかけて勝利を誓ったことが断片的にうかがえる。また、雪や氷に覆われた山を盾に乗って滑り降りることから、盾のことを詩語で「ウルルの船」と言い換える。主神オーディンは、二つの火の間に置かれたとき、最初に自分を救い出してくれる者にウルルとすべての神々の加護を約束しており、またサクソの『デンマーク人事誌』では、悪事のために追放されたオーディンの代理にたてられたのはオレルスであるが、これはウルルと同一視されている。このほか、スウェーデンやノルウェーに残る多くの地名から、古くはウルルが北欧で盛んに崇拝された神であり、さらに乏しい伝承からは、冬の神であったらしいこともわかる。
[谷口幸男]
オーストラリア、ノーザン・テリトリー、アリス・スプリングズの南西453キロメートル(道路距離)にある岩山。エアーズ・ロックと通称される。
[編集部]
(2017-11-7)
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