改訂新版 世界大百科事典 「エイリー」の意味・わかりやすい解説 エイリーAlvin Ailey生没年:1931-89 アメリカの舞踊家,振付師。ロサンゼルスでL.ホートンに師事,1953年ニューヨークでミュージカル《花の家》に,54年映画《カルメン・ジョーンズ》に出演したのち,58年黒人だけの舞踊団〈アルビン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター〉をニューヨークに創立した。《ブルース組曲》(1958)や黒人霊歌に振り付けた《レベレーションズ》(1960)など,アフリカのリズム,ハーレム・ジャズのアクセントをもった抒情的な作品で人気があった。ダンス・シアターが全員黒人だったのは64年まで。ダンサーではJ.ジャミソンが有名だが,元来スター・システムでなく,アンサンブルで見せた。執筆者:木村 英二 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エイリー」の意味・わかりやすい解説 エイリーAiley, Alvin [生]1931.1.5. テキサス,ロジャーズ[没]1989.12.1. ニューヨークアメリカの黒人舞踊家,振付師。 L.ホートン,M.グラハム,H.ホルムらに師事。 1958年自身のバレエ団を組織し,ブルースやゴスペルを用いて『ブルース組曲』 (1958) ,『啓示』 (60) などを振付けたのをはじめ,S.バーバー作曲『隠者の歌』 (62) や D.エリントン作曲『青のこだま』 (64) などクラシックからジャズまで幅広く振付けた。芸術性と大衆性を調和させ,斬新なイメージとエネルギーにあふれたこれらの作品で圧倒的な人気を獲得。 76年合衆国建国 200年祭で公演。来日公演も多い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「エイリー」の意味・わかりやすい解説 エイリーえいりーAlvin Ailey(1931―1989) アメリカの黒人舞踊家。テキサス州ロジャーズに生まれる。民俗舞踊に造詣(ぞうけい)の深いレスター・ホートンに学び、黒人の舞踊について開眼し、ブルースやゴスペル・ソングを使った作品『リベレーション』や『ブルース組曲』を上演した。それまでの黒人舞踊はダナム女史Katherine Dunham(1909―2006)にみられるような西インド諸島のアフロ・アメリカンを中心としたものであった。エイリー舞踊団(1958年結成)は世界各地で熱狂的に迎えられた。[市川 雅] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by