バーバー(読み)ばーばー(英語表記)Homi Jehangir Bhabha

デジタル大辞泉 「バーバー」の意味・読み・例文・類語

バーバー(barber)

理髪師理髪店

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「バーバー」の意味・読み・例文・類語

バーバー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] barber ) 理髪師。また、理髪店。床屋。〔舶来語便覧(1912)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーバー」の意味・わかりやすい解説

バーバー(Homi Jehangir Bhabha)
ばーばー
Homi Jehangir Bhabha
(1909―1966)

インド理論物理学者。ケンブリッジ大学に学び、バンガロール(現、ベンガルール)のインド科学研究所の教授を経て、1945年ボンベイ(現、ムンバイ)のタタ研究所の所長になった。素粒子物理学の分野で優れた業績をあげた。とくに1936年にハイトラーと共同で提出した宇宙線のカスケード・シャワーの理論は、この種の高エネルギー現象を量子電気力学の適用限界内でみごとに説明したものとして知られる。

 そのほか中間子論の展開への貢献(1938)、五次元の理論などの寄与があり、第1回国際原子力技術会議(1955)には議長を務めるなど、国際的にも活発に活動した。1966年、インド航空機事故のため急逝

[藤村 淳]


バーバー(Samuel Barber)
ばーばー
Samuel Barber
(1910―1981)

アメリカの作曲家。カーティス音楽院に学ぶ。1935年、アメリカ・ローマ賞とピュリッツァー留学資金を獲得してローマに留学。十二音技法や多調性など、新しい音楽語法を導入した作品もみられるが、基本的にはロマン派の伝統を受け継ぎ、豊かな旋律感とリリシズムにあふれた親しみやすい作風を示し、アメリカ人の間に広く愛好された。代表作に、弦楽四重奏曲(1936。とくに第二楽章は編曲されて『弦楽のためのアダージョ』として有名)、ピアノソナタ(1948)、メノッティの台本によるオペラ『バネッサ』(1957~58。ピュリッツァー賞受賞)、ピアノ協奏曲(1962)、オペラ『アントニーとクレオパトラ』(1966)など。

[寺田兼文]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「バーバー」の意味・わかりやすい解説

バーバー

米国の作曲家。フィラデルフィアのカーティス音楽学校に学び,《チェロ・ソナタ》(1932年)でアメリカ・ローマ大賞を受賞。ローマ滞在中に作曲した《1楽章の交響曲》《弦楽四重奏曲ロ短調》(ともに1936年)が出世作となる。後者の第2楽章を弦楽合奏用に編曲した《弦楽のためのアダージョ》(1937年)はトスカニーニによって初演され,その哀感に満ちた旋律でバーバーの作品中最もポピュラーとなった。旋律性を重んじた手堅い作風で知られ,代表作に《バイオリン協奏曲》(1939年),M.グレアムのバレエ団のために書かれたバレエ音楽《メディア》(1946年,組曲版1947年。エウリピデス原作),ホロビッツに献呈された《ピアノ・ソナタ変ホ短調》(1949年),親友メノッティの台本によるオペラ《バネッサ》(1957年,改訂1964年)などがある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

改訂新版 世界大百科事典 「バーバー」の意味・わかりやすい解説

バーバー
Samuel Barber
生没年:1910-81

アメリカの作曲家。14歳でカーティス音楽学校に入学し,在学中から作曲活動を行って注目された。作風はロマン的で,20世紀アメリカ作曲界におけるロマン派の代表的作曲家と目されている。《弦楽四重奏曲ロ短調》(1936)の緩徐楽章を弦楽合奏用に改作した《弦楽のためのアダージョ》(1937)はトスカニーニによって紹介され,そのエレジー風の気品のある旋律のため,しばしば知名人の葬送曲として演奏され,バーバーは〈私は葬式のために書いたのではない〉と嘆いたという。《管弦楽のためのエッセー第1番》(1937),《同第2番》(1942)はトスカニーニ,ワルターらによって演奏され,《ピアノ・ソナタ変ホ短調》(1949)はホロビッツがしばしば演奏する曲となった。バレエ,オペラなどの舞台作品も残した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーバー」の意味・わかりやすい解説

バーバー
Barber, Samuel

[生]1910.3.9. ペンシルバニア,ウェストチェスター
[没]1981.1.23. ニューヨーク
アメリカの作曲家。 1924年にカーティス音楽院に入学,指揮を F.ライナー,作曲を R.スカレロに学んだ。 34年に卒業し,作曲に専念。 43年空軍に入り,電子音楽による航空用サインをつくった。主作品『弦楽のためのアダージョ』 (1938) ,『交響曲第2番』 (44) ,バレエ音楽『メディア』 (46) ,ピュリッツァー賞受賞のオペラ『バネッサ』 (58) 。

バーバー
Barbour (Barbere; Barbier), John

[生]1325頃
[没]1395.3.13. アバディーン
スコットランドの詩人。スコットランド建国の名君といわれるブルースを歌った 20巻1万 4000行に近い『スコットランド王ロバート・ブルースの生涯と事績』 The Actes and Life of the most victorious Conquerour,Robert Bruce King of Scotland (1376,通称 The Bruceまたは The Brus) の作者。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者) 「バーバー」の解説

バーバー

米ペンシルヴェニア州に生まれ、6歳からピアノを、7歳で作曲を始めた。声楽やチェロにも興味を持つ。1924年、14歳でカーティス音楽院の最優等クラスに入学。28年に、ヴァイオリン・ソナタに対してコロンビ ...続き

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報

367日誕生日大事典 「バーバー」の解説

バーバー

生年月日:1909年10月30日
インドの物理学者
1966年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android