エスキロール(英語表記)Jean Étienne Dominique Esquirol

改訂新版 世界大百科事典 「エスキロール」の意味・わかりやすい解説

エスキロール
Jean Étienne Dominique Esquirol
生没年:1772-1840

フランス精神医学者。トゥールーズに生まれ,エスキーユの中学校,イッシーのサン・シュルピス神学校に学んだのち,ナルボンヌ,モンペリエなどでの勉学修練を経てパリの医学校に入った。ピネルの第一の弟子として師の精神医学上の業績を発展させ,フランスではピネルとともに19世紀前半の最も重要な精神医学者となった。モノマニーmonomanie概念や幻覚定義にその名を残したほか,フランスの精神衛生法である1838年法の成立に関与し,精神病患者処遇や精神医学教育にも多大な貢献をなした。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エスキロール」の意味・わかりやすい解説

エスキロール
Esquirol, Jean-Étienne-Dominique

[生]1772.2.3. ツールーズ
[没]1840.12.12. パリ
フランスの精神科医。 P.ピネルの弟子で,師の疾病分類を発展させた。また,サルペトリエールやシャラントンの精神病院病院設計を工夫し,医師と患者の友好的交流の場をつくり,精神障害者に関する法の制定にかかわるなど,精神病者の処遇の改善に尽力した。科学的精神医学の先駆者である。

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