デジタル大辞泉 「ツールーズ」の意味・読み・例文・類語 ツールーズ(Toulouse) フランス南西部の工業都市。オクシタニー地方の中心都市で、ガロンヌ川に臨む。ヨーロッパの航空機工業の中心地。1229年創立の大学など歴史的建造物が多い。トゥールーズ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ツールーズ」の意味・読み・例文・類語 ツールーズ ( Toulouse ) フランス南西部の中心都市。ガロンヌ川の右岸、ガロンヌ運河と地中海に通じるミディ運河との分岐点にあり、交通の要衝。紀元前にローマ軍がトロサの要塞を建設。五世紀に西ゴート王国、六世紀にアキタニア王国の首都となり、九世紀にツールーズ伯爵領となる。一二七一年、完全にフランス王領に合併された。農産物の大市場で、航空機工業が発達。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツールーズ」の意味・わかりやすい解説 ツールーズToulouse 古代名トロサ Tolosa。フランス南部,オートガロンヌ県の県都。フランス南部における文化,工業,交通の中心地。ボルドーの南東約 210kmに位置する。市の起源は現在地よりやや南方の丘陵上のケルト人の要塞で,前 106年ローマに征服され,のち5世紀初めには西ゴートのガリア王国の首都となった。 508年クロービスの勝利によってフランク王国領となったが,広範な自治権を与えられていた。8~13世紀はツールーズ伯領。ラングドック地方の商業中心地として繁栄,特に 15世紀なかばからスペイン向けの顔料交易で商業的に黄金時代を迎えた。しかし 16~17世紀の宗教戦争,疫病流行で衰微したが,18世紀にはミディ運河,19世紀には鉄道の開通で商業都市として再発展した。 19世紀末~20世紀には工業の発展が著しく,現在は超音速機コンコルドの製作で世界的に知られるシュド・アビアシオン社があるほか,肥料,靴,製粉,製紙,たばこなどの工業が行われる。ばら色の煉瓦造の建物が多く独特の町並みを形成。トマス・アクィナスの墓,大学 (1229創立) ,博物館,美術館,美術学校のほか,ゴシック様式の聖エティエンヌ大聖堂 (12~13世紀) ,ロマネスク様式の聖セルナン聖堂 (11~13世紀) などがある。人口 43万9553(2008)。 ツールーズ(伯家)ツールーズ[はくけ]Toulouse, Comtes de 中世におけるフランス南部の大領主。 778年カルル1世 (大帝)によりアキテーヌの封臣フレドロン (852没) がツールーズ伯に叙され,9世紀なかば以後伯位が世襲されるようになった。相続や婚姻によって周辺諸領を併合し,レイモン4世 (1041/2~1105) 時代にはプロバンス辺境伯領をも合せてフランス南部最大の勢力となり,王権を無視してさながら一独立国の観があった。レイモン4世とその子ベルトランは十字軍に出陣してトリポリ伯をも兼ねた。 13世紀初頭,異端カタリ派討伐を名とするアルビジョア十字軍が侵入,シモン・ド・モンフォール (→モンフォール家 ) によって伯領は分断された。レイモン7世 (97~1249) の相続人ジャンヌが国王ルイ9世の弟アルフォンス・ド・ポアティエに嫁し,アルフォンスもまた相続人がなかったので伯領は 1271年王領に編入された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツールーズ」の意味・わかりやすい解説 ツールーズつーるーず →トゥールーズ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例