日本大百科全書(ニッポニカ) 「エビゴケ」の意味・わかりやすい解説 エビゴケえびごけ[学] Bryoxiphium norvegicum (Brid.) Mitt. subsp. japonicum (Berg.) Love et Love コケ植物エビゴケ科の1種。低地から高山の岩場の岩面に生え、茎は長さ1~2センチメートルで垂れ下がる。葉は、密に重なり合って2列につき、茎の先のほうの葉では、中央脈が長く伸びて芒(のぎ)のようになる。胞子体はまれ。東南アジアから日本にかけて分布し、日本では北海道から九州にみられるが、やや目に留まりにくい。ヨーロッパや北アメリカにある別の亜種は、第三紀ごろの氷河に覆われなかった地域に分布することで有名である。[井上 浩] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例