エルズワース山地(読み)えるずわーすさんち(英語表記)Ellsworth Mountains

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エルズワース山地」の意味・わかりやすい解説

エルズワース山地
えるずわーすさんち
Ellsworth Mountains

南極大陸の南緯78度45分、西経85度を中心に、北北西から南南東にかけて横たわる山群。東西90キロメートル、南北400キロメートルに及ぶ。ミネソタ氷河によって、北部のセンチネル山脈と南部のヘリティジ山脈とに分かれている。南極大陸の最高峰ビンソン・マッシフ山(5140メートル)はセンチネル山脈にある。1935年11月、アメリカのリンカーンエルズワースが南極横断飛行中に発見した。地質学上、東南極南極横断山脈西南極の特徴をあわせもっており、古生代地層から成り立っている。1958年からアメリカ隊がこの山地の調査を行って、地形図地質図を発行しており、1979~1980年夏には大規模な調査が行われ、日本人も参加した。

[楠 宏]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エルズワース山地」の意味・わかりやすい解説

エルズワース山地
エルズワースさんち
Ellsworth Mountains

南極大陸,エルズワースランドの東縁,ほぼ西経 86°線上に並ぶ山地。アメリカ南極探検隊の航空測量で明確にされたもので,東半は最高 2600mのヘリティジ山脈,西半は南極大陸の最高峰ビンソン山(4892m)を含むセンティネル山脈である。主として古生代初期から末期にいたる褶曲した岩石によって構成されている。

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