エレーリ(その他表記)Ereǧli

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エレーリ」の意味・わかりやすい解説

エレーリ
Ereǧli

古代のヘラクレアポンティカ。トルコ中央北西部,黒海にのぞむ港湾都市。前 560年頃ギリシアの植民都市として建設された。前 74年ローマ軍によって焼かれ,ローマ人によって再建された。 1360年頃トルコ人に占領され,入植したジェノバ人の交易の中心として発展した。近郊に洞窟があり,伝説によれば,ヘラクレスが冥府の番犬ケルベロスを捕えるため下っていったところとされている。背後のエレーリ盆地には国内一の炭鉱があり,良質の石炭をエレーリ港から積出している。 1965年に中東一の鉄鋼一貫工場が完成し,重工業の中心地となった。熱圧・冷圧鋼板や鋼線,ブリキの国内需要を満たし,輸出されている。ゾングルダクとは道路で,イスタンブールとは海路で結ばれている。人口6万 3776 (1990推計) 。

エレーリ
Ereǧli

古代のヘラクレイア。トルコ中央南部の都市。アダナの北西 110km,トロス山脈の北麓に位置する。山脈越えの道「キリキアの門」の北の入口にあたるため,ビザンチン,セルジューク・トルコ,モンゴル,カラマン朝トルクメンの軍事要衝地であった。 1466年頃オスマン帝国領となった。 16世紀の建築家シナンによる大モスクが残っている。コンヤ-アダナ間の鉄道に沿い,アダナ平野の綿花による綿織物製造の中心地である。人口7万 4332 (1990推計) 。

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世界大百科事典(旧版)内のエレーリの言及

【ゾングルダク】より

…付近にはトルコ最大(年産約800万t)の炭田があり,良質の粘結炭を産出する。南東約70kmのカラビュクでは鉄鉱石を産し,ゾングルダク炭田の石炭を利用したトルコ最大の製鉄所がエレーリEreğli(ゾングルダクの西約30km。人口5万)にある。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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