病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説
エンドセリン受容体拮抗剤
《アンブリセンタン製剤》
ヴォリブリス(グラクソ・スミスクライン)
《ボセンタン水和物製剤》
トラクリア(アクテリオンファーマシューティカルズジャパン)
トラクリア小児用(アクテリオンファーマシューティカルズジャパン)
ボセンタン(小林化工、沢井製薬、第一三共エスファ、第一三共、田辺三菱製薬、長生堂製薬、日本ジェネリック、ファイザー、持田製薬、持田製薬販売)
《マシテンタン製剤》
オプスミット(アクテリオンファーマシューティカルズジャパン、日本新薬)
肺動脈性高血圧症の治療に使用されます。肺の動脈を収縮させるエンドセリンの受容体に拮抗し、そのはたらきを抑制して肺動脈の血圧を下げます。また、肺動脈の血流を改善して、息切れや疲労感を軽減させます。
このような症状が現れたら、使用を中止して、すぐに受診してください。
ほかの副作用として、頭痛、
このような症状が現れたら、医師・薬剤師に相談してください。
①錠剤、ドライシロップで、アンブリセンタン製剤とマシテンタン製剤は1日1回、ボセンタン水和物製剤は1日2回服用します。指示された用量・服用方法を守ってください。
②この薬を服用して、かゆみや発疹などの過敏症状が現れたことのある人、重い肝機能障害がある人、妊婦・妊娠している可能性のある人には使用できません。マシテンタン製剤は、リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタール、リファブチン、セイヨウオトギリソウ含有食品との併用はできません。ボセンタン水和物製剤は、中等度の肝機能障害、シクロスポリン製剤、タクロリムス製剤、グリンベンクラミド製剤を使用中の人は使用できません。
③中等度の肝障害がある人、間質性肺炎や腎機能障害がある人、重い貧血がある人、透析中の人、母乳で授乳中の人、ワルファリンカリウム服用中の人などは、これらの薬を使用できないことがあります。
④胎児への影響が考えられるので、服用中は避妊を確実に行ってください。妊娠している可能性がある場合、また妊娠を希望する場合は医師に相談してください。
⑤服用の開始前および服用開始1か月後に血液検査、服用中は1か月に1回の肝機能検査が行われます。指示された検査は必ず受けてください。
⑥ほかの薬を使う必要が生じたときは、あらかじめ医師に相談してください。とくに、ボセンタン水和物製剤ではグレープフルーツジュースとの併用で降圧作用を強めることがあります。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報