エンバーミング(読み)Embalming

葬儀辞典 「エンバーミング」の解説

エンバーミング

北米で一般的に行われている遺体の消毒・防腐や化粧などの技術。遺体は死の直後から腐敗が始まり、全体の60%以上の遺体がなんらかの感染菌を保有しているといわれています。感染を防ぐための必要な処置であるとの認識が高まり、国内でも専門業者がサービスを行っています。

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知恵蔵 「エンバーミング」の解説

エンバーミング

美しい死に顔を保つため、死体を修復し化粧すること。専門技術者のエンバーマー全身殺菌消毒し、血液を抜いて防腐剤を注入、傷を縫合し、大きな欠損部は補う。普及率は米国では9割、英国や北欧では7割だが、日本遺体衛生保存協会によると、日本は1%強。

(田辺功 朝日新聞記者 / 2007年)

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世界大百科事典(旧版)内のエンバーミングの言及

【死】より

…これに対してアメリカ人の場合はどうであろうか。近年,死の問題について注目をひいているものにエンバーミングembalmingとクライオニクスcryonicsのテーマがある。エンバーミングとは死後遺体を美しく装うことであり,事故や戦場で遺体が四散した場合はそれらを集めて縫合し,生けるがごとくそれを整えることである。…

※「エンバーミング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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