山川 世界史小辞典 改訂新版 「エンヴェル・パシャ」の解説
エンヴェル・パシャ
Enver Paşa
1881~1922
トルコの軍人,政治家。1908年,サロニカで憲法復活を要求する青年トルコ人革命を起こして有名となった。1909~11年ベルリンにおもむいたが,リビア戦争で帰国。第1次・第2次バルカン戦争で名声を高め,14年青年トルコ人内閣(首班はシェヴケト)を成立させ,陸相となった。第一次世界大戦ではトルコの参戦に努めたが,敗戦後はトルコを脱出してベルリンからモスクワに亡命し,バトゥームよりバクー経由でブハラに至り,21年,トゥラニズムの立場から反ソ活動を展開。赤軍と戦って戦死した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報