おいおい(読み)オイオイ

デジタル大辞泉 「おいおい」の意味・読み・例文・類語

おい‐おい

[副]大声で激しく泣くさま。また、その声。「大の男がおいおい(と)泣きだした」
[感]
呼びかけるときに発する語。主に男性同輩目下に対して用いる。「おいおい、びっくりさせるなよ」「おいおい、ちょっと待ってくれよ」
肯定承諾の意を表す語。はいはい。
「―、いみじう貴し」〈宇治拾遺・八〉
[類語](わんわんわあわあさめざめしくしくめそめそひいひいよよ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「おいおい」の意味・読み・例文・類語

おい‐おい

  1. [ 1 ] 〘 感動詞 〙
    1. 承諾の意を表わすことば。
      1. [初出の実例]「『いかで言ひつとは申し給ふぞ。それはかたじけなき人を』と聞え給へば、『おいおいさなりさなり』と宣ふ程」(出典:栄花物語(1028‐92頃)月の宴)
    2. 相手に呼び掛ける時のことば。
      1. [初出の実例]「阿彌陀仏よや、をいをい。何(いど)こに御ますと叫(よば)へば」(出典今昔物語集(1120頃か)一九)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴うこともある ) 続けて泣く声を表わす語。泣きわめく声を表わす語。
    1. [初出の実例]「肱(かひな)つきそこなひて、おいおいと泣き給ふ」(出典:落窪物語(10C後)二)

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