デジタル大辞泉
「しくしく」の意味・読み・例文・類語
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しく‐しく
- 〘 副詞 〙 ( 「しくしく(頻頻)」と同語源か。「と」を伴って用いることもある )
- ① 勢いなくあわれげに泣くさまを表わす語。
- [初出の実例]「たえがたくかなしくて、しくしくとなくよりほかの事ぞなき」(出典:建礼門院右京大夫集(13C前))
- ② たえずさしこむように、にぶく痛むさまを表わす語。
- [初出の実例]「きゃつが相撲はふしぎなすまふじゃ。〈略〉、何とやら身うちがしくしくとすると思ふたれば、目がくるくるとまふた」(出典:虎寛本狂言・蚊相撲(室町末‐近世初))
- 「頭の心がしくしくと痛むやうでいつになく重かった」(出典:土(1910)〈長塚節〉二)
- ③ 決断できないで、態度、気持などがはっきりしないさまを表わす語。ぐずぐず。じくじく。
- [初出の実例]「御互も、かうやって三十年近くも、しくしくして…」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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