しくしく(読み)シクシク

デジタル大辞泉 「しくしく」の意味・読み・例文・類語

しく‐しく

[副](スル)
声をひそめて弱々しく泣くさま。「子供しくしく(と)泣く」
それほど激しくはないが、絶えず痛むさま。「腹がしくしくする」
[類語](1さめざめめそめそひいひいよよおいおいわあわあわんわん/(2ずきずききりきり痛むうずくちくちくひりひりひりつくしみる差し込む痛める痛いずきんずきんがんがんぴりぴりちくり

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精選版 日本国語大辞典 「しくしく」の意味・読み・例文・類語

しく‐しく

  1. 〘 副詞 〙 ( 「しくしく(頻頻)」と同語源か。「と」を伴って用いることもある )
  2. 勢いなくあわれげに泣くさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「たえがたくかなしくて、しくしくとなくよりほかの事ぞなき」(出典:建礼門院右京大夫集(13C前))
  3. たえずさしこむように、にぶく痛むさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「きゃつが相撲はふしぎなすまふじゃ。〈略〉、何とやら身うちがしくしくとすると思ふたれば、目がくるくるとまふた」(出典:虎寛本狂言・蚊相撲(室町末‐近世初))
    2. 「頭の心がしくしくと痛むやうでいつになく重かった」(出典:土(1910)〈長塚節〉二)
  4. 決断できないで、態度気持などがはっきりしないさまを表わす語。ぐずぐず。じくじく。
    1. [初出の実例]「御互も、かうやって三十年近くも、しくしくして…」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一七)

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