デジタル大辞泉 「オタワプロセス」の意味・読み・例文・類語 オタワ‐プロセス(Ottawa process) 1997年に採択された対人地雷禁止条約(オタワ条約)の交渉過程のこと。ジュネーブ軍縮会議での交渉が進展しないことから、カナダ・ノルウェー・ベルギー・南アフリカなどの有志国と国際NGO連合体の地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)などが連携。全面禁止に賛同する国だけを集めて協議・交渉を進め、14か月という短期間で厳格な禁止条約を成立させた。→オスロプロセス 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オタワプロセス」の意味・わかりやすい解説 オタワ・プロセスOttawa process 1997年9月に採択された対人地雷全面禁止条約の成立過程で,カナダ政府によって提唱された条約発効のための手続。 1996年 10月のオタワ会議で提案された。これまで多国間にわたる主要な軍縮条約交渉はジュネーブ軍縮会議で行われてきたが,大国の利害によって交渉は難航することが多かった。地雷の全面的な禁止についてはアメリカやロシア,日本,韓国,中国など地雷保有国の反対が予想され,こうした事態を避けるため,条約案に賛同する国だけで条約を発効させようというもの。これにより大国の利害を排除し,修正が加えられない形での条約の採択が可能となり,さらには不参加国に対する圧力ともなり,97年 12月には 121ヵ国が参加して調印式が行われた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by