20世紀西洋人名事典 の解説
オット・フレードリッヒ ギールケ
Otto Friedrich von Gierke
1841 - 1921
ドイツの法学者。
歴史法学派で、ゲルマン法における精神の尊重を主張したゲルマニステンの代表的存在。ドイツ団体法の歴史的研究を行い、団体法理を明らかにした。教会法、封建法、民法、ドイツ私法から憲法、国法学、商法に至るまで多数の研究を行い、「ドイツ団体法論」(1868〜1913年)を残した。ドイツ民法第1草案をロマニスト的、個人主義的とみなす批判的な立場をとり、1900年に定められたドイツ法典に部分的にその主張が取り入れられた。他の代表的著作に「ドイツ私法論」(1895〜1917年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報