ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルタイ」の意味・わかりやすい解説
オルタイ(鄂爾泰)
オルタイ
Ortai
[没]乾隆10(1745).5.23.
中国,清朝の満州人政治家。シリンギョロ (西林覚羅) 氏の出身。 鑲藍旗満州旗人。字は毅庵。号は西林。田文鏡,李衛とともに雍正帝の信任を得て活躍した。雲南,貴州,広西の総督に任命され,同地方の先住民ミヤオ (苗) 族の反乱 (→苗民の乱 ) を鎮定し,彼らの自治を改める改土帰流政策を推進し,その結果,従来ミヤオの氏族的統制下に半独立的状態にあった地方の中国内地化を促進した。のちに内閣大学士を経て,乾隆朝で軍機大臣に任じられ,乾隆朝初期の政局を担当した。『八旗則例』『中枢政考』の編纂にあたり,また自身の著作に『西林遺稿』『文蔚堂詩集』がある。
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