デジタル大辞泉 「オルチア渓谷」の意味・読み・例文・類語 オルチア‐けいこく【オルチア渓谷】 《Val d'Orcia》イタリア中部トスカーナ地方の丘陵地帯にある渓谷。14~15世紀に発展した都市国家シエナの農業用地として開発された。現在もオリーブ・ブドウの畑・イトスギの並木などの田園風景が広がり、ピエンツァ・モンタルチーノなど五つの町や村は、中世の面影を色濃く残している。2004年、世界遺産(文化遺産)に登録された。オルチャ渓谷。バルドルチア。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界遺産詳解 「オルチア渓谷」の解説 オルチアけいこく【オルチア渓谷】 2004年に登録されたイタリアの世界遺産(文化遺産)で、トスカーナ州シエナ県に位置する。州を象徴するなだらかな丘陵が続く一帯に、ルネサンス期の町並みが点在し、ぶどう畑、オリーブ畑などの景観がピエトロ・ロレンツェッティ、ジョヴァンニ・ディ・パオロなど多くの芸術家に影響を与えた。渓谷一帯は「オルチア渓谷美術・自然・文化公園」にもなっており、すばらしい景観と多くのルネサンスの芸術家により伝播された注目に値する芸術の保存のために、世界遺産に登録された。また、この地域は「テヌータ・ディ・トリノーロ」や「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」という銘柄のワインの産地としても名高い。◇英名はVal d'Orcia 出典 講談社世界遺産詳解について 情報