イベリア半島北部,ビスケー湾沿いに東西に連なる山脈。全長約480km。新生代のアルプス造山運動により形成された褶曲山脈で,サンタンデルの南東ベサヤ川低地を境に東西に分かれ,東部のバスク山地は東西約200km,幅約100km,起伏はゆるやかで,南でメセタ,エブロ低地に移行し,第三紀の花コウ岩および砂岩で厚くおおわれる。西部のカンタブリア山脈は,東西280km,幅50~100kmで,そのほぼ中央に連なるピコス・デ・エウロパ山塊(最高峰2648m)に代表されるように高峻で,氷河地形,ドリーネなどのカルスト地形がみられる。レオンとオビエドを結ぶパハレス峠をはじめ,峠はいずれも標高1000mを超える。南麓は断層により急崖が連なってメセタの壁をなしており,山脈北部の湿潤イベリアとメセタの乾燥イベリアとの境界として,対照的な農業景観をつくりだしている。エブロ川など大河川が源を発するほか,ビスケー湾に流入する小河川は急流で水力発電地帯を形成し,鉄鉱,石炭など鉱物資源にも富む。バスク,アストゥリアス地方は,19世紀後半イギリス資本の導入により,スペイン有数の近代工業地域に変貌した。
執筆者:栗原 尚子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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