西岸海洋性気候(読み)セイガンカイヨウセイキコウ

デジタル大辞泉「西岸海洋性気候」の解説

せいがんかいようせい‐きこう〔セイガンカイヤウセイ‐〕【西岸海洋性気候】

ケッペンの気候区分による温帯気候の一。符合Cfb暖流偏西風などの影響で気温の年較差が小さく、特に冬は温和で、降水量も毎月平均している。西欧・中欧・カナダ西海岸・チリ南部など大陸西岸に多くみられるが、南アフリカ東部・オーストラリア南東部・ニュージーランドにもみられる。広汎な農作物が栽培され、酪農も盛ん。ブナ気候
[補説]平均気温セ氏10度以上の月が3か月以下の地域をCfcの符合で分類することがあるが、スコットランドの山間部やノルウェー中部・フエゴ島などごくわずか。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「西岸海洋性気候」の解説

西岸海洋性気候
せいがんかいようせいきこう

主として大陸の温帯西岸部、とくに西ヨーロッパ海岸部に特徴的な気候。ブナ樹が卓越し、ケッペンのCfb気候にあたる。一般には偏西風による海洋の影響で、比較的夏涼しく冬も温和で、最暖月平均気温が10~22℃、最寒月平均気温は零下3~18℃であり、降水が各季節に平均しているという特徴をもつ。

[小林 望・福岡義隆]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「西岸海洋性気候」の解説

西岸海洋性気候
せいがんかいようせいきこう
west coast oceanic climate

温帯のうち,緯度 40°~60°の大陸西岸にみられる,温暖で一年を通じて平均して降水量のある気候。ウラジーミル・P.ケッペンの気候区分における温帯湿潤気候にあたり,おもに西ヨーロッパにみられる。そのほかに,チリ南部,オーストラリア南東部,ニュージーランド,アフリカ南東部,アラスカ南東端などにも分布する。

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精選版 日本国語大辞典「西岸海洋性気候」の解説

せいがんかいようせい‐きこう ‥カイヤウセイ‥【西岸海洋性気候】

〘名〙 西岸気候の一つ。主として中緯度の大陸西岸に分布する温帯湿潤気候。暖流や偏西風の影響で気温・雨量ともに一年を通じて平均し、緯度のわりに温暖で生活しやすい。西ヨーロッパ・カナダ西岸・オーストラリア南東部などに分布する。

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