ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カートレット」の意味・わかりやすい解説
カートレット
Carteret, John, 1st Earl of Granville
[没]1763.1.2. ロンドン
イギリスの政治家。カートレット男爵位を継ぎ,1711年以降上院議員となり,ホイッグ党を支持。外交官として活躍し,R.ウォルポール内閣の国務相 (1721~24) をつとめたが,ウォルポールの失脚を画策,24年アイルランド総督に転出。 30年から野党指導者の一人となる。ウォルポール失脚後再度国務相 (42~44) 。 44年母方よりグランビル伯爵位を継ぎ同年辞任。しかし国王ジョージ2世の寵を受けて政界に影響力を保持した。 51年から枢密院議長をつとめた。
カートレット
Carteret, Sir George
[没]1680.1. ニュージャージー
イギリスの政治家,アメリカのニュージャージー植民地の領主。清教徒革命期には王党派海軍士官およびジャージー副総督としてスチュアート朝につき,共和制期にはフランスに亡命。 1660年王政復古により帰国して政界の有力者となる。 63年国王チャールズ2世から北アメリカのカロライナを下付された8人の領主のうちの一人となり,翌 64年ニュージャージ植民地の東半分を領有した。
カートレット
Carteret, Philip
[没]1682
アメリカ植民地時代のイギリス人総督。今日のニュージャージ地方を下付され,初代ジャージー総督 (1664) となった。ニューヨーク総督 E.アンドロスと争って投獄されたが,陪審により解放され,再び総督に返り咲いた。
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