ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガッディ」の意味・わかりやすい解説
ガッディ
Gaddi, Agnolo di Taddeo
[没]1396.10.16. フィレンツェ
イタリアの画家。父タッデオやジョバンニ・ダ・ミラノを通してジョットの自然主義とシエナ派の要素を吸収。通俗的な画風ではあるが,フィレンツェ,バチカン,プラトなどで制作し,ガッディ家の繁栄を築いた。作品『聖十字架伝説』 (1380,フィレンツェ,サンタ・クローチェ聖堂) 。
ガッディ
Gaddi, Taddeo
[没]1366. フィレンツェ
イタリアの画家。ジョットの弟子として,24年間共同制作にたずさわったといわれる。劇的な群像表現,短縮を伴う建築表現に長じる。作品はフィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂バロンチェリ礼拝堂の連作壁画『マリア伝』 (1332~38) ,『聖母子』 (55,ウフィツィ美術館) など。
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