改訂新版 世界大百科事典 「ガリア信仰告白」の意味・わかりやすい解説
ガリア信仰告白 (ガリアしんこうこくはく)
Confessio Gallicana[ラテン]
別称《フランス改革派教会信仰告白Confession de Foi des Églises Reformées en France》,フランスにおける通称は《ラ・ロシェル信仰告白Confession de La Rochelle》。宗教改革期の改革派教会信仰告白の代表的なものの一つ。1559年フランス改革派を一つの組織に統合したパリの第1回大会(全国会議)において《教会規則》とともに採択された。告白も規則も草案はカルバンが書き,門弟たちが加筆した。信仰告白草案は既存の《パリ信仰告白》(1557)18ヵ条を改訂した35条からなっていたが,決定した本文は40条である。増補された冒頭5ヵ条にわたって聖書,正典目録,その権威,聖書に合致した古代教会信条(使徒信条,ニカエア信条,アタナシオス信条)の規範性を述べ,以下に教理の全域にわたる論述をする。なお,通称は71年ラ・ロシェルの大会でフランス,ベアルン(南西フランス),ジュネーブの教会により追認されたことに由来する。
執筆者:渡辺 信夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報