デジタル大辞泉 「キリストの洗礼」の意味・読み・例文・類語 キリストのせんれい【キリストの洗礼】 《原題、〈イタリア〉Battesimo di Cristo》ピエロ=デラ=フランチェスカの絵画。板にテンペラ。縦167センチ、横116センチ。元はサンセポルクロの大聖堂の祭壇画だったもの。バプテスマのヨハネに洗礼をうけるキリストの姿を描く。ロンドン、ナショナルギャラリー所蔵。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キリストの洗礼」の意味・わかりやすい解説 キリストの洗礼キリストのせんれいBaptism of Christ キリスト教美術の主題。イエス・キリストは 30歳の頃,故郷ナザレを離れ,ヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けた。イエスが水から上がると,天が開け,神の御霊がハトのように頭上に降りてきて,天の声が聞こえたとされている。この洗礼場面は,古くは 3世紀のカタコンベ壁画やローマの石棺彫刻に表されている。5世紀以後はヨルダン川に裸で浸っているイエスに川岸で洗礼を授けるヨハネの図が多くみられる。12世紀までは当時の洗礼の習慣を反映して,イエスが浸水礼を受けている図が描かれ,それ以後は,灌水礼を受ける図が多くなっていく。イエスの頭上にハトが描かれるのが普通であるが,6世紀頃からは,天の声を示すものとして,神の手が描かれることもある。また川岸でイエスが水から上がったあとにまとうべき神聖な衣服を持って待つ天使がしばしば表された。作例としては,レオナルド・ダ・ビンチが天使を描いたとされる有名なアンドレア・デル・ベロッキオの『キリストの洗礼』(1470以後,ウフィツィ美術館)がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
デジタル大辞泉プラス 「キリストの洗礼」の解説 キリストの洗礼 イタリア、初期ルネサンスの画家ピエロ・デラ・フランチェスカの絵画(15世紀中頃)。原題《Battesimo di Cristo》。聖ヨハネに洗礼をうけるキリストの姿を描いた作品。ロンドン、ナショナルギャラリー所蔵。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報 Sponserd by