キンランチョウ(読み)きんらんちょう(英語表記)red bishop

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キンランチョウ」の意味・わかりやすい解説

キンランチョウ
きんらんちょう / 金襴鳥
red bishop
[学] Euplectes orix

鳥綱スズメ目ハタオリドリ科の鳥。同科キンランチョウ属17種中の1種。全長12センチメートル。繁殖期の雄は頸部(けいぶ)と腰に赤黄色の美しい飾り羽を生じるが、老鳥ほどその色が濃くなる。その飾り羽が金襴緞子(きんらんどんす)を連想させるのでこの名がある。頭部、腹の上部、体側は黒色。雌と非繁殖期の雄はじみな淡褐色である。セネガルスーダン以南のアフリカ一帯に分布し、草本の種子漿果(しょうか)のほか、小動物なども捕食する。5亜種に分類されているが、普通、キンランチョウとよばれるのはセネガル、ソマリア、スーダン、エチオピアケニアに生息する亜種をさす。元気な鳥であるから禽舎(きんしゃ)で飼うのもよいが、日本への輸入は多くはない。繁殖期の雄の赤黄色がさらに濃く、鮮やかな紅褐色を呈するオオキンランチョウは同種で、アンゴラナミビア、ローデシア地方、南アフリカ共和国などに生息する亜種である。これも日本への輸入は少ない。

[坂根 干]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キンランチョウ」の意味・わかりやすい解説

キンランチョウ

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