ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クウィデ」の意味・わかりやすい解説
クウィデ
Quidde, Ludwig
[没]1941.3.5. スイス,ジュネーブ
ドイツの歴史家,政治家,平和運動家。 1889~96年雑誌『ドイツ歴史科学会誌』を編集。 1890年ローマのプロシア歴史研究所教授兼秘書官に就任。 92年ミュンヘンに戻り,平和運動に参加。 94年,歴史研究の体裁をかりてウィルヘルム2世批判を試みたパンフレット『カリグラ』を発行,3ヵ月の禁錮刑を受けた。 1907~19年バイエルン州議員。 14~29年ドイツ平和協会会長。第1次世界大戦中は和平を目指す立場から,ドイツの他国領土併合論に反対した。 19年に国会議員となり,比例選挙制を訴え,ベルサイユ条約のドイツの戦争責任条項に反対した。 21~29年ドイツ平和連盟総裁。ワイマール共和国を支持し,国際連盟へのドイツの加盟を唱え,軍国主義の復活・台頭に反対した。 24年,ドイツ軍の秘密訓練を告発する論文を書いたため,ミュンヘンで逮捕。 27年ノーベル平和賞を受賞。ナチスの台頭後,33年スイスに亡命。
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