クロスヘッド(その他表記)crosshead

翻訳|crosshead

デジタル大辞泉 「クロスヘッド」の意味・読み・例文・類語

クロスヘッド(crosshead)

ピストン棒連接棒とを結ぶ部品ピストン棒の運動を伝える働きをする。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「クロスヘッド」の意味・読み・例文・類語

クロス‐ヘッド

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] crosshead ) 往復機関で、ピストン棒と連接棒とを結ぶ部品。ピストンの往復直線運動を案内し、連接棒からの力を支持する働きをもつもの。
    1. [初出の実例]「ピストンも滑走軸(クロスヘット)も〈略〉一つ神経が通ってでもゐるやうに仲よく廻転してゐる」(出典:ガトフ・フセグダア(1928)〈岩藤雪夫〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「クロスヘッド」の意味・わかりやすい解説

クロスヘッド
crosshead

ピストンクランク機構において,ピストンと連接棒を連結するピストンピン部をピストン本体から分離するために設けられる部分。ピストン棒の先端と連接棒を連結している。クロスヘッドを設けることにより,ピストンは運動方向に垂直な力を受けることがなくなる,ピストンなど各部堅固,簡素な構造にできるなどの利点がある。舶用大型2サイクルエンジンなどで用いられる。なお,クロスヘッドは連接棒によりピストンの運動方向に垂直な力を受けるから,これを支えるようにクロスヘッドシューが設けられ,これが運動案内面ともなっている。
執筆者:


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロスヘッド」の意味・わかりやすい解説

クロスヘッド
crosshead

ピストン棒と連接棒 (コネクティングロッド) を連結する摺動部品をいい,ピストンの往復運動を回転運動に変換する仲介をする。大型のディーゼル機関蒸気機関に用いられている。このほか,引張り試験機ではその支柱間にまたがり,試験片に負荷変位を与える部品もクロスヘッドと呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android