堅固(読み)けんご

精選版 日本国語大辞典「堅固」の解説

けん‐ご【堅固】

[1] 〘名〙
① (形動) 意志が堅く頑強なさま。
※明衡往来(11C中か)上本「抑一日可白河之由雖誘引。依堅固物忌蟄居之間不参会
※太平記(14C後)一八「不退の行学を妨げんとしけれ共、上人定力堅固(ケンゴ)なりければ、隙を伺ふ事を得ず」
② (形動) 防備などがしっかりしていて攻撃されても容易に破られないこと。ものがかたくしっかりしていること。また、そのさま。堅牢
※性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩「無塵宝珠閣。堅固金剛墻」 〔韓非子‐解老〕
③ (形動) 無事息災であること。健康であること。また、そのさま。達者
※文明四年玉津島社法楽仮名題百首(1472)「改春御慶猶更不尽期。何方も御同前目出度申納候。彌御堅固之由珍重令存候」
※浮世草子・日本永代蔵(1688)二「第一、人間堅固(ケンゴ)なるが、身を過る元なり」
④ 仏語。釈迦入滅後の二五〇〇年を五〇〇年ずつに分けた、それぞれの五〇〇年。順次に「解脱堅固」以下、禅定、多聞、造寺、闘諍(とうじょう)の各堅固をいう。
※教行信証(1224)六「仏滅度後、第一五百年、我諸弟子学慧得堅固
[2] 〘
① 全面的に。まったく。
古事談(1212‐15頃)四「堅固田舎人にて不子細
② 打消を強める語。けっして。とても。全く。
※文机談(1283頃)三「何事も、『これはしらず』などいはんことをばいふかひなく思なして、けんこしらぬ事をもしりがほにするこそ、西行が哥の心ちして念なくおぼえ侍れ」

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デジタル大辞泉「堅固」の解説

けん‐ご【堅固】

[名・形動]
かたくて、こわれにくいこと。転じて、意志がかたく、しっかりしていること。また、そのさま。「堅固なつくり」「堅固決心
守りがしっかりしていて、攻められても容易には破られないこと。また、そのさま。「堅固要塞
健康で丈夫なこと。また、そのさま。「堅固なからだ」
[副]
まったく。まるで。
「いまだ—片秀かたほなるより上手の中に交りて」〈徒然・一五〇〉
必ず。きっと。
「君に—使はれ参らせ候ふまじき物をや」〈義経記・六〉
[類語]頑丈堅牢頑強強固屈強強健確固堅いしっかり丈夫揺るぎない牢固ろうこ磐石ばんじゃく剛直金城鉄壁きんじょうてっぺき不屈剛毅剛健強靭タフ不退転不撓ふとう不屈堅忍不抜剛毅豪胆大胆大胆不敵不敵放胆豪放豪快磊落らいらく肝が据わる肝っ玉が据わる・腹が据わる度胸が据わる・がっちりがっしりきついぎゅっときゅっとかっちりしかひしと

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