ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グエッラ」の意味・わかりやすい解説
グエッラ
Guerra, Tonino (Antonio)
[没]2012.3.21. サンタルカンジェロディロマーニャ
イタリアの映画脚本家,詩人。特に方言を使用した詩的な対話をいかして現代の実存主義的なテーマを伝える手法で,ミケランジェロ・アントニオーニ監督の 10作品を含む 100作以上の映画脚本を手がけた。マリオ・モニチェリ監督『ゴールデン・ハンター』Casanova '70(1965),アントニオーニ監督『欲望』Blow-up(1966),フェデリコ・フェリーニ監督『フェリーニのアマルコルド』Amarcord(1973)の 3作でアカデミー賞脚本賞候補に選ばれた。ほかに,アントニオーニ監督『情事』L'avventura(1960),『太陽はひとりぼっち』L'eclisse(1962),『赤い砂漠』Il deserto rosso(1964),『砂丘』Zabriskie Point(1970),テオ・アンゲロプロス監督の『シテール島への船出』Taxidi sta Kythira(1983,カンヌ国際映画祭脚本賞),『霧の中の風景』Topio stin omichli(1988),『ユリシーズの瞳』To vlemma tou Odyssea(1995),アンドレイ・タルコフスキー監督『ノスタルジア』Nostalghia(1983),フェリーニ監督の『ジンジャーとフレッド』Ginger e Fred(1985)などの脚本を書いた。2010年ダビッド・ディ・ドナテロ賞功労賞,2011年西部全米脚本家組合賞功労賞などを受賞。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報