ノスタルジア(読み)のすたるじあ(英語表記)Nostalghia

デジタル大辞泉 「ノスタルジア」の意味・読み・例文・類語

ノスタルジア(nostalgia)

異郷にいて、故郷を懐かしむ気持ち。また、過ぎ去った時代を懐かしむ気持ち。郷愁ノスタルジー。「ノスタルジアをおぼえる」
[類語]郷愁ホームシックノスタルジック郷夢愛郷望郷懐郷

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精選版 日本国語大辞典 「ノスタルジア」の意味・読み・例文・類語

ノスタルジア

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] nostalgia ) 遠く離れた異郷にいて、故郷を懐かしく思う気持。また、幼年時代など、遠い過去の時を懐かしんであこがれる気持。郷愁。
    1. [初出の実例]「亜米利加の急しない趣味に乏しい生活に対して、却って限り知られぬノスタルヂヤを感ずるのである」(出典:ふらんす物語(1909)〈永井荷風〉西班牙料理)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノスタルジア」の意味・わかりやすい解説

ノスタルジア
のすたるじあ
Nostalghia

1983年のイタリア・フランス・ソ連共同制作映画。アンドレイ・タルコフスキー監督。タルコフスキーが国外で、初めてソ連当局の干渉なしに自由に撮った映画。この作品を撮ることが、彼に西側世界への亡命を決意させた。世界の終末からの回避というテーマをもつこの作品は、タルコフスキー独自の詩的映像宇宙の繊細な美しさが横溢(おういつ)した傑作である。カンヌ国際映画祭でグランプリと同等の創造大賞に加え、国際批評家連盟賞を受賞。詩人ゴルチャコフは、弾圧を承知でイタリアを放浪しロシアに帰国後自殺を遂げた音楽家サスノフスキーの伝記を書くため、心臓発作持病をおしてイタリアにやって来た。トスカーナ湯治場で、世界の終末から人々を救うことを説いて村人から狂人視されている老人ドメニコのことを耳にして興味をもち、彼を訪ねて世界を救うために、ある約束をする。それは彼にかわって蝋燭(ろうそく)に火をともし、それを消すことなく死を賭(と)しても大浴場を横断することであった。

田中 陽]

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デジタル大辞泉プラス 「ノスタルジア」の解説

ノスタルジア〔曲名〕

トランペット奏者、ファッツ・ナヴァロの1946~1947年録音のジャズ・アルバム。SAVOYレーベル。アート・ブレイキー、デクスター・ゴードンらが参加。原題《Fats Navarro Memorial Album》。

ノスタルジア〔映画〕

1983年製作のイタリア・ソ連・フランス合作映画。原題《Nostalghia》。監督:アンドレイ・タルコフスキー、出演:オレグ・ヤンコフスキー、エルランド・ヨセフソン、ドミツィアナ・ジョルダーノほか。

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