日本大百科全書(ニッポニカ) 「グライン」の意味・わかりやすい解説 グラインぐらいんJacob Thomas Grein(1862―1935) イギリスの近代劇運動家。オランダ人だが、1895年にイギリスに帰化。劇作家、劇評家、プロデューサーとしてイギリスと大陸の演劇の交流に努力し、イギリス演劇の近代化に貢献した。フランスのアントアーヌの自由劇場に倣い、1891年ロンドンに独立劇場を開設し、商業主義を排した芸術色の強い演劇の上演を唱導した。イプセンの『幽霊』やバーナード・ショーの『男やもめの家』など当時かならずしも劇壇に受け入れられなかったが、彼の努力はグランビル・バーカーなどの演劇活動に受け継がれた。[中野里皓史][参照項目] | グランビル・バーカー | 自由劇場運動 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「グライン」の意味・わかりやすい解説 グライン オランダ出身の英国の演出家,劇評家。アントアーヌにならい,1891年ロンドンに独立劇場を創設,イプセン,G.B.ショーなどの近代劇作家を紹介上演した。晩年は劇評家として活躍。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グライン」の意味・わかりやすい解説 グラインGrein, Jack(Jacob) Thomas [生]1862.10.11. アムステルダム[没]1935.6.22.オランダ生れの,イギリスの劇作家,劇評家。 A.アントアーヌの自由劇場に刺激され,1891年独立劇場を結成,G.ハウプトマンや G.B.ショーらの近代劇を上演。 95年イギリスに帰化した。著書『演劇批評』 Dramatic Criticism (5巻,1898~1903) など。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報