日本大百科全書(ニッポニカ) 「グラマー・スクール」の意味・わかりやすい解説
グラマー・スクール
ぐらまーすくーる
grammar school
イギリスの7年制の中等学校。古い歴史をもち、14~16世紀にかけて、ラテン語の文法grammarが主要な教育内容であったことから、そのようによばれている。
第二次世界大戦後は、中等教育の三分岐制(グラマー・スクール、テクニカル・スクール、モダン・スクール)の一系統として、年齢11歳余で行う選抜試験(イレブン・プラス)の、成績上位20~25%の者を入学させ、大学進学を目ざした教育を行ってきた。1960年代以後、労働党政権によって推進されてきた「総合制中等学校」にとってかわられ、今日その数は大きく減少している。
[田崎徳友]
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